礼儀正しい?


相鉄線イメージキャラクターの「そうちゃん」。
新しい車両のパスケースに乗っています。
(クライアントさまに頂きました。ありがとうございます!)

連日、酷暑が続いています。
学芸大学オフィスはビルの最上階に加えて、
屋根裏部屋的な構造なので、真夏の太陽に照らされて
昼から夜19時くらいまで猛烈な暑さになります。
加えて、換気の為に窓を開けると、
ベランダから熱風が吹き込んできて、まるでサウナ。
熱風でも換気を取るか、悩むところです。

そんな暑さの中、
青白い顔色ですっかり疲れ切ってお越しになったクライアントさん。
教育・研究関係の、責任ある難しいお仕事。

「いやあ、暑い。」
猛暑の中のご足労、大変恐縮です。
あら、少しお痩せになりましたか?
今はコロナ太りで、
平均2キロは増えるのが王道らしいですが。
逆にお痩せに?
「うーん、いろいろ本当に悩ましくて、
頭がぐるぐるしちゃってまとまらなくて。
変、みたいです。職場の人たちにも、大丈夫ですか?
って、毎日、聞かれてしまうくらいだから。
食欲も無くて。食べたくないんですよ…」

ありゃー。それは難儀ですね。
そうですね、
ちょっと見はバランス取れているように見えますが、
かなり混乱していますね。
これはキツイですね。
心療内科でお薬を?それは必要ですね。
医師の指示に従いながら、きちんと飲んでみてくださいませ。

なんだか、物凄く気が滅入ったり、逆にハイテンションになったり、騒がしいような、全く落ち着かない状況ですね。
「そう。もう何をどうしたら良いのか。」
「とにかく、何でこんなに自己否定が強くなったのか…」

そんな会話をしていて、
気付いたら流しているBGMの音楽が、
原因不明のハウリングを起こして、
不思議な宗教音楽のようになっていました。
あれ。これは変。何かあるかな?
少し身構えていたら、
玄関にかけてある「さるぼぼ」につけてある鈴が
ちり、ちり、ちり。と鳴り出して、
すうっと空気がながれて部屋の空気圧がちょっと変わったような、
何かが確かにドアを開けて出ていった気配がありました。

しかし、ドアが開いた音はしない。

クライアントさんと顔を見合わせて、
今、確かに何かドアから出ていきましたよね、と話をする。
クライアントさんはうんうんうん、と頷いて
「あ、でも身体が軽くなって、
なんだかすっかり気分が良いです。
何かその、出ていきましたよね。」
「はい、そうですね。」
「ドア、から出ていきましたよね。」
「はい、ドアからですね。」

「いやー、なんと申しますかその。
不思議なものも、礼儀正しいんですねえ。
ちゃんとドアから出ていくなんて。」

確かに。
どこでも通り抜け出来るはずなのに、
何故かやはり開口部を通る傾向強いですね。
ドアとか、窓とか。

礼儀正しいのかどうなのか、わからないですが、
時期はお盆。
礼儀正しくお迎えし、送りたいと思います。