不公平。

じゃれ合って遊んでいる、子猫ズ。
上が女の子のあおちゃん、
下が男の子のこたちゃん。
女子、やはりなかなか逞しいですね。

ふと、聖人サイババの生前のテレビ番組を思い出しました。
裕福な家庭に生まれた、綺麗な若いご婦人に
サイババが空中からまばゆい砂金?を出して
大量に与えていて、
インタビュアーが何故、彼女にそんなにたくさん与えるのですか、困っていない人(経済的に)なのに。
とサイババに聞いたところ、サイババは、
「彼女は前世から善行を数多く積み、前世の私にも大変良くしてくれた」
という理由を話した。

えーーーーーーーー。
前世で善行を積んだのは素晴らしい、
でも、だからとはいえ、何故、今に見返りが?
何か何処かに、釈然としないものがある。

話は変わって。
ある地方名士のクライアントさん。
地元の土地持ちで、かなり広大な土地を一族で所有している。
地域貢献に日々向き合うその姿勢に、私は尊敬していたのだけれど。
その人が持っている土地不動産を相続発生前になんとか対策したい、と相談に訪れて。

開口一番に、
「いやあ、本当に金持ちって辛いのよ。わかる?鶴見さん。」
いえ、全く全然わかりません。きっぱり。
「ほら、遺産相続になる前に、今の土地を有効活用しておかないとさあ。
あとは、会社の株券。これが、一族で所有はしているんだけど、わかる?鶴見さん。」
いや、そんな事情は存じませんでした。

名士さんはひとしきり、あれがこうでこれがこうで、
といろいろ話し、
私は
「この土地にマンションを建てても大丈夫です、駐車場より低層マンションで。」
というようなリーディングを提供し、しかし相手は
リーディングを依頼している割には、
「しかしねえ。
占いでこーんな大事な事決めて大丈夫かな。」
「大丈夫とは申しませんが、後悔なさらないようにリーディングしていきます。」
「いや、だからさ。
なんというかなあ。
金持ちの悲嘆というものがあるわけよ。
それはさあ、鶴見さん、貧乏人にはどうやってもわからないのよ。」

まあ。かちーん。
私を貧乏人といったつもりは無かったかもしれませんが。(あったりして。)
でも、良かったかも。金持ちの悲嘆を知らなくて。

その日限り、そのクライアントさんに対する尊敬は
流石に、消えてしまいました。
ご先祖様から与えれた財産、
ある人無い人、いろいろいるけれど、
それもまた、前世での善行に関係してくるものなのかしら。

なんとなく、不条理。
しかしなんとなく、手を触れてはならない領域。
そこには、メリットだけではなく、「業」というデメリットも含まれているはずだから。

リーディングが終わって、何か注意点あったら教えて、と聞かれたので、
「今日は大変良い結果が出ましたから、当面はリーディングしない方が良いです。
そうですねえ、10年くらいはしないで大丈夫ですよ。」

10年後に、また彼に会ったりするかしら。