犬張り子。

この犬張り子は、私が生まれた時にお祝いとして送られたもの。
つまり、57年ほど前のものになります。
関東地方では、子供が産まれるとお祝いに、
犬張り子を送る風習がありました。
犬張り子は、子供が無事に育ち上がるまで、
ずっと傍らに寄り添い、悪鬼から守る守護神なのです。
今はこの風習も、かなり忘れ去られてしまっているようで、
余り、犬張り子を見なくなってしまいました。
残念な気がします。

これは三人の子供たちに求めた犬張り子。
左側が末っ子次女のもの。
幼かったお兄ちゃんがうっかり踏んづけて粉砕しましたが、なんとか継ぎ直しが出来ました。
あちこちに傷跡は残っています、

真ん中の小さな犬張り子は長男、長子のもの。
赤ちゃん時代に良く遊んだので、鼻が欠けてしまいました。
小振りですが、古式本造りの犬張り子です。

右側は長女の犬張り子。
丸い可愛い顔立ちで、いかにも女の子を守りそう。

明日は雛祭り、
犬張り子は未だに現役、常時飾られています。
今日から隣に、私、長女、次女と三つの雛人形が並びます。