「おカイコ様」続編。


前回の「おカイコ様のお話」続編です。

繭は実は3個、あって
一番大きな繭は孵らず、
産まれてきた2匹(一匹は体が小さく、もう一匹は体は大きめだけれど翅が伸びない)
は瀕死状態になってきたその時。

最後の繭から、キレイなカイコが羽化しました。
どうもそれは、玉のような女のコだったらしく、
瀕死の二匹は急に元気になり、産まれたばかりの
女のコに駆け寄って、必死の求愛ダンス。
そして玉のような女のコは、体が小さな男のコと、
まだ翅が伸びない状態でありながら結婚しました。
うまくペアになれなかった、翅が伸びない男のコは、
それでも(気付かなかったのか?)
求愛ダンスを女のコの周りで踊っていました。

切なく儚げないのちは、
本能の役目に従い、がんばりました。
求愛ダンスは、まさに祝福でした。

おめでとう。良かったね。
切ないけれど、嬉しいな。