「iPhoneさがす」。


エルメスの象さん。可愛いフォルム。
鏡に写っているのは、私の通勤カバンに付けてある、
東急電鉄キャラクター「のるるんくん」。

「いやー、鶴見さん。聞いてくださいよ。」
彼が学生時代からの、長いお付き合いの男性クライアントさん。
「かみさんに、自分の行動全て、筒抜けだったんですよ。
いや、本当に誤解なんですけど。
でも、参りましたよ。まるで探偵が尾行しているみたいで。」

まあ、難儀なさいましたね。
それって、あれですか?
「知らなかったんですけどね。
iPhoneさがす、っていう機能がありまして。
知らないうちに、それを活用されていたんですね。」

私はAndroidを使っているので、良くわからないのですが。
でも、そうですね。
その機能はいろいろ、使えますよね。

「いや、本当に参りましたよ。
しかし、こういう事は違法行為にはならないんでしょうか。
プライバシー侵害とか何やら。」

うーん(゚-゚)
私は法曹ではないから、わからないです。
まあ、監視されているみたいでイヤですよね。
電源オフにしておくしかないのかしら。
設定オフがある?
でも、設定オフにしたり電源切ったりしたら、
更に疑われてしまいますよね。
欺瞞のスパイラル。怖すぎますね。
素晴らしいAIの発達。
でも、私たちは自分たちが作った不思議な知能に振り回されていく。
それは知能でも、知恵を導かない。

次にみえたクライアントさん。
ざっくばらんにお話が展開する、同年代女性クライアントさん。
会社のある人をリーディングして、との依頼。
「あ、この部長さん、彼女さんいますね。仕事場に。」
「え、え、やっぱりー!ねえ、どこの部署?」
「えっと。多分、営業三課。」
「あ、やっぱりねー!
ねえねえ、スゴいね。なんでわかっちゃうのかなあ。」

あの、プロなんで。はい。
「iPhoneさがす、より正確だと思います。
電波の届かないところにも対応しますから、AI超えていますね。はい。」
便利だねえ、と喜ぶクライアントさん。
よかった?です。

スピリチュアルこそは、AIの踏み込めない領分。
私はそう思っています。

あなたのiPhoneさがす、オンになっていませんか?