タロットカードいろいろ。


賢者のタロット、という名称のタロットカード。
数多あるタロットカードの中で唯一のモノクロ図版のカードです。
そして、はっきりと「黒魔術系」とカミングアウトしているカードでもありながら、実際には特には魔力は無いようです。
魔術色としたらアレイスタークロウリーのTOTO Tarotのほうが格段に濃いでしょう。
そこそこはっきり、のリーディングは可能ですが
モノクロなので図象が識別しにくくスプレッドに時間がかかるので余り使いません。


こちらはケルトのタロット。
意外にもメルヘンティックな絵柄で、ケルトと言われても少しピンと来ない様相はあり、やはりもう少しバタ臭い絵柄のほうが、ケルトの民族性に合うかな、と思えます。
要点が出にくく、リーディングが安定せずほぼ使えないカード、と認識しています。


此方はアクエリアスタロット。
天才イラストレーター、パラディーニが最初に手掛けたタロットカード。
アメリカでは長年、ベストセラーになっています。
アールヌーボー調の繊細な絵柄はタロットの図象として適合性があり、ポイントをきっちり掴んだリーディングが可能です。


デビアントムーンタロット。
余りにもサイケデリックな図象に最初は戸惑いますが、色調が非常に上品で美術的。
でも、やはり図象はタロットという世界の象徴でもあるせいか、ちょっと意地悪なリーディングになりやすく、クライアントさんにどう伝えるか、本当に悩ましいカードです。
裏を読まなければならない時に向いています。


セフィロトタロット。
このカードは、エジプトに焦点が当たっているのですがモダンな表現で、色彩的にも深い把握があってこそ更に魅力を増している、素敵なカードです。
明るさを求めている時には呼応しやすいでしょう。


スターエターナルタロット。
名称も素晴らしく、なんとあの、アレイスタークロウリーのToToを完全にパクって作成されています。
それなのに、ああそれなのに。
このカードは「まったく動きません」のです。

きっと、呼応する運命のピラミッドの先に立つ為に、
図象の持つ力、というものが意味と釣り合わなくては、
タロットカードは成立せず、単なる紙となるのでしょう。
大変残念なタロットカードです。

3月より、
賢者のタロット、
セフィロトタロット、
学芸大学オフィスで使えます。