関東地方、台風接近中。


台風が近付く中、空に美しい瑞雲。
珍しい、渦巻き形でまるで、銀河のよう。

お盆ですね。
本来ならば、送り火は明日になりますが、
明日は天候がかなり、荒れそうなので
今日、夜に送り火を焚くことにしました。

送り火は、一日早く焚いても構わない、そうです。
一日早くても良いならば、逆に一日、遅くても良い?

遅くても、絶対にダメとか、祖霊に対して失礼だ、ということはありません。
ただ、前日に送り火に乗りそこねた霊が
集まってくる可能性がありますから、
障りは無いですが、送り火の後に妙に疲れたり、
眠くなったり、体調のバランスを崩すことがあります。
出来ましたら、送り火は遅れないほうが良いですね。

もちろん、マンションなど火を焚けない住居は増えています。
その場合は、迎え火、送り火はなさらなくても問題はありません。

送り火の前に、お土産を作ります。
4センチ四方くらいの半紙、和紙に緑茶をひとつまみ、包みます。包んだら、こよりで縛って巾着形にします。
それを二つ、こよりの両端に繋げます。
これで出来上がり、茄子の牛や胡瓜の馬の背に背負わせてあげます。

常世から来る時には、馬に乗って少しでも早く。
常世に戻る時には、牛に乗って少しでもゆっくり。
遠い道のりを帰っていく祖霊が、途中、喉が渇かないようにお茶を、お土産にするのですね。

他にも、お供えした野菜、果物、お菓子、蕎麦などを
ひとまとめに包んで、
お土産を背負った牛馬の横に並べて、送り火を焚くのです。
また来年、お呼びしますね。
と、声をかけながら。

故人を偲び、今を大切に生きる大切な儀式。
永く、伝えていきたいですね。
(地方により独自の特色はあり、様々な見解と方式があります。)