死海写本。


最近、我が家に加わった男の子のペキニーズです。

最近、少しずつ「死海写本」を読んでいます。
1946年に死海北西岸、「クムラン」地方で見付かり、
様々な解釈を生み、世界を騒がせてきている「最古の聖書」です。
もちろん、日本語訳の解説書ですが、やはり難しいです。

この写本を書いたと思われる人たちはエッセネ派、と呼ばれる宗教的集団を形成していたようですが、
このエッセネ派の記述に以下のような内容がありました。

エッセネ人(宗教的、集団的指導者をこのように呼んだようです)は、
鋭い洞察力を持って、結婚を、共同生活を破壊するおそれのある唯一の、あるいは最大のものとみなして、ことさらに強い節制力をもって、結婚を避けた。
エッセネ人の中には結婚している者は一人もいない。
女(妻)は自己愛が強く、異常に嫉妬深く、夫をおびき寄せて罠にかけ、たえず魔法をかけて夫の性格を自分の支配下におさめてしまうのに長けているからである。
おべっかや、舞台にいるようなその他の演技に精を出し、
夫の目と耳に罠をかけると、夫たちの最も大事な部分である理性を、欺くのである。
そのうえ、もし子供でもできようものなら、次第次第に図々しくなり、恥知らずにも共同生活をそこなうことをあれこれと、夫に無理にさせるのである。
妻の魅力のとりこになり、あるいは自然の本能によって子供のことに心を向けるようになると、
自分でも気付かぬうちに別人となり、自由人ではなくて奴隷になってしまうのである。

約2千年前に古代ヘブル文字で書かれた死海写本。
それを書いたとされるエッセネ派の指導者の、
なんとシビアでしかも、現代と変わらぬ事情を指摘していることか。

いやあ、やはり古代から女性は強いのですね。