カフカ「変身」。

……ある朝、グレーゴル・ザムザが不安な夢から目を覚ますと、巨大な虫に変身していた。

この有名な一文で始まる、
プラハ出身の作家、カフカの「変身」。
なんだかまったく救いが無い話であり、
同時に余りにも強いそのインパクトある出だしは、
妙にシュールに現実に呼応するように思えます。

今朝起きたら
私はカフカの「変身」のような状態。
両足がつった痛みで目を覚まし、
少し足の位置を変えて、筋肉が固まるのを避けようとして、腰も痛いことに気が付いて。

あーまずい、ザムザっちゃった。

腰痛はいろいろな原因で生じます。
筋肉の強ばり、腰椎の問題、
卵巣など内臓からの影響。
大鬱の人も、非常に手強い腰痛を起こしやすいのです。
時により、霊障でも腰痛は生じます。

仕方なく怪しい姿勢で腰を庇いながら、
足を少しずつ動かしてカリウム剤を取りにいく。
だれも私にりんごを投げないでください、
と思いながら。(すっかりザムザの気分。)

カリウム剤の量を慎重にコントロールして
状況により筋弛緩剤と痛み止めを使って
虫から人間へと戻る時を待つ。
進化の過程を行ったり来たりするのも、また経験。
と思いつつ。
でも、痛いのはやはり、イヤですね。

掛かり付けの整形外科医は
私を肉体労働者だと思っているようで、
年齢と持病とを考えて、仕事も検討しなければね。
と優しく仰ってくださって。
仕事の説明がしにくいので、私もつい、
はい、ありがとうございます。
くらいで片付けてしまいます。
だって、なんとも理解しがたい仕事だと思いますから。

今日も綺麗なお花を頂きました。
お花の優しいパワーをもらって、がんばります。