見えない「人生のジグソーパズル」。

突然に物事が動き出す、しかも不可抗力的に更に、アクロバティックに。
想定外に予想以上。
そういう動きは本当にあります。
今週、既に2件ありました。

2件とも経営者。
1件はITビジネス、ソフトの作成と周辺環境へのコンサルティングをなさっていて、
もう2年ほど、主計画を進めていた相手方がいきなりの梯子外し。
宙に浮いた計画と焦げ付いた経費を抱えての今後に関するリーディング。
この手のリーディングは本当に真剣勝負、終わると心身ともに摩耗します。
勿論、クライアントさんも磨耗し尽くしてしまわれますが。

このクライアントさんは海外がビジネスベース。
今までの仕事の動きは間違いではない、だから外された梯子を自分で抱えて掛けなおすしかない。
リーディングしながらリアルタイムに目ぼしい企業に電話したり、ファイリングメールを出しまくり、ファイナンスの段取りもつけつつ、と学芸大学オフィスはさながらビジネス野戦病院状態。
そんな中に届いた一通のメール。
予想外の取引先から、親会社に紹介したいので是非、詳細を、との事。

このメールが、この仕事における「ジグソーパズルの重要ピース」。

物事は、或いは人生は多分、見えないジグソーパズルのように数多のピースが組み合わせって出来ていて、それは人だったり、事象だったり、でも過去のピースも未来のピースも時間軸のピースはごちゃ混ぜで、だから「ヒト」の三次元的な見解では全体像を掴めない。
でも、何かのきっかけで重要なピースがひとつ、はまると後は自動的にピースが集まってきて(まるで磁力で引き寄せられるように)物事が飛躍的にアクロバティックに構築されていく。
だから、重要なピースとは、つよい磁力なのか、エネルギーなのか、時間軸なのか、そのような要素を含んでいる「物もしくは者」であるように私は思うのですが。

クライアントさんは次の日早々ににアメリカ某都市に飛び、今日、親会社のまた上のコングロマリット頂点と特別に契約の打ち合わせが出来た、と知らせてきてくれました。

もう1件は飲食。

こちらも、まさかという所から話が急展開、それまでは停滞もいまや致し方無しか、という状況であっただけに、また舞台はヨーロッパの主要三国という素晴らしく華やかなアクロバティック。
この話も、学芸大学オフィスが野戦病院化していました。

努力と忍耐と誠実さの上に、新しいチャンスを呼び込み、海外で展開していくクライアントさんに拍手。
でも彼らはきっと何か、見えない人生のジグソーパズルの磁力ピースを見つけ出す能力があったのでしょう。
その能力は天から与えられたものかもしれませんが、天にプレゼンテーション出来る心、ハートがあったからでは。
と、私は思っています。