行ってらっしゃい。


夏の江ノ島付近、真夜中の空。
不思議な光。雷雨ではなく。

33年間お付き合いし、26年間一緒に暮らした
姑が先日、他界しました。
寿命を全うし、幸せだったと思います。
葬儀が済んで、仮祭壇を設置しています。

今朝の夢で、
いつの間にか姑が若返って帰ってきている。
まあまあ、おばあ。こんなに若返って。
ご飯食べる?ビール飲んじゃう?
姑は楽しそうに飲み食いし、テレビをみている。
お酒が無くなったから、買いにいくねと私は家をでる。

ビールや酎ハイを買って帰ってくると、
一階のベランダの窓から姑が出掛けるところでした。
おばあ、出掛けるの?お土産、たくさん持った?
私は声をかける。
そんなとこから出ないで、玄関から出れば?と。

姑は、
いやいや。もう玄関からは出られないのさ。
玄関から出入りするのは、もうお盆の迎え火と送り火のときだけさ。
私らはお盆、やらなかったけどさ。
アキヨさん、あんたはちゃんとやってよね。
じゃあ、行ってくるよ。

そう言って、姑は早足ですたすた出掛けていき、
私は目が覚めました。

おばあ、行ってらっしゃい。
大丈夫、私はお盆の所作はわかるから
子供たちにも教えるからね。
お世話になりました。