「ヒトを救う」ということ。


San-Xの人気キャラクター、「すみっこぐらし」。
ゆるいかわいいキャラクターで人気ですが、
私は中でも「とかげ」が大好きです。
「とかげ」のお母さんはなんと、海竜形!
そして、「宇宙のすみっこで静かに暮らしている」そうで、
背中に小さな白い羽根が付いています。
海竜型ガーディアンドラゴン?
まだ幼いとかげにも、小さな白い羽根。
きれいなペールブルーの世界の、かわいいメルヘン。
和んでおります。
「ほっと、救われるような思い」。

しかしながら、
「人を救う」ということはどういう事をさすのだろう?
今、世界中が救いを求めている中で、
改めて考えてしまいます。
「人は、ヒトを救えるのだろうか」。

もちろん、医療で。
教育で。経済で。信仰で。
「救われているヒト」はたくさんいます。
寄付を受ける事により、救われている場合もあるでしょう。
でも、
「人、という存在はいったい、何を救う」
事が出来るのだろうか。

先日、とても優しいご性格のクライアントさんがみえました。
ご相談なさる事の観点が、優しい。
スピリチュアルな方法での癒しを何年か習っています、
とのお話。
あなたがその技法が好きならば、
それは素晴らしい事ですね。

彼女は質問して良いですか、と切り出して
「私は人を救えるようになりたいのです。
私が習っている方法を指導している師匠は、
あなたにはこの方法がとても向いている。
あなたはこれを使い、多くの人たちを救っていく、
それがあなたの今世での役割であり、
定められた運命である、と言うのです。
でも、何をしたら良いのかわからないのです。」

はい、そうなんですね。
確かに私は様々な事を、的確にリーディングしていく
能力はあります。
でも、「ヒトを救う手法」はリーディング出来ないですし、
その「運命」にあなたが、どう取り組んだら良いのか、も
リーディング出来ないですよ。
なぜって、私がそれをあなたに言ったわけではないから。
「それが私の運命ならば、どうしたら良いのでしょうか?」
と、あなたの師匠に聞くべきです。
一発で指導してくださるはずですよ、何しろ、
そのように貴方の将来を設定したのは師匠、なんですから。
私では無い。
私は言わないですよ。「ヒトを救いなさい」とは。
それがどんなに自己犠牲を伴い、無力を嘆き、
不平等に傷付き、それなのに「強い覚悟」を伴うものだ、という事を知っているから。
これをしたら救われる、なんて押し着せにしか過ぎないです。それが現場。
しかも、自分にはそれが出来るんです、なんて
そんな傍若無人で横柄な事は私は言えないですから。
ですから、リーディング出来ません。
そのような事を言える、あなたの師匠に聞いてくださいね。

優しいクライアントさんは、
そうなんですか?よくわかりません…
師匠に聞いても、自分で考えないとならない、
と仰るのでこちらに来たのですが。
少し目に涙を溜めて困ったご様子。
それでも、私は言う。
でも、ここであなたをリーディングしないことが
本当のあなたにとっての救い、かもしれないですよ。
(だって、あなたはきっと救いを与えようとする事により、自分を壊してしまうから。)

私は他の指導者さんの後指導、ご進言に関しては
一切のリーディングを致しません。
私が救われなくなりますし、
誰も救われなくなりますから。

よろしくお願い申し上げます。