過去を省みる意味とは。

どんな基礎化粧品を使っていますか?
と、何件かお問い合わせを頂きました。
こちらを使っています。シワが出来にくくなるそうです。

年度末のこの時期、
精神的にも、肉体的にも強い疲弊を感じ、
バランスを欠いてしまう事は誰にもあります。
今日は、息子さんがその状態になり、お仕事をお休みしている、とお母様がご相談にみえました。

息子さんは医師にかかった後でだんだん、お母様に対して拒否を示し、治療も受けなくなってひきこもってしまったというご相談。
それは本当にご心配ですね。

リーディングしていて、ふとひっかかり。
「誰か、息子さんに過去のイヤな記憶を引きずり出すように聞いたりしたでしょうか?」
「はい、ドクターが。息子に、過去にいじめられていた時の話をしてください、と。私は離席させられて、話が終わって呼ばれたら息子は号泣していました。」
まあ。そうですか。号泣。
きっと、ずいぶんいろいろと聞かれたのでしょうね。

過去の記憶は、総てが記憶通りではなくて、
そのひとの中で書き替えられている場合が少なくない。
それは、自己防衛本能から生じていて、
記憶を書き替えたり、忘れたりして人は痛みを乗り越えようとしていくわけです。
自分を護る為に心の海の深淵に沈めていた、
諸刃の剣のような、過去を引っ張り上げたら
それこそ、心は再度、深く傷付いてしまうはず。
傷だらけになってしまうはず。
だから、私はクライアントさんになるべく、
過去を聞かないようにしていますが。

その方の息子さんも、
つらい過去を引っ張り上げたら、その余りにも
残酷な記憶に、更に傷ついてしまったのでしょう。

幸い、まだ逡巡は続くものの、2か月ほどで引きこもりは解消しそう、とリーディングの結果が出て、
お母様とほっと、一息ついて。
まだ少し先は長いけれど、頑張りましょうね。
つらい記憶は忘れましょうね。と。

催眠療法などでも、記憶を辿っていくうちに
つらい記憶にいきなり、遭遇してしまって更に傷ついてしまう、という話は割とよく聞きます。
誘導者が慎重に、楽しい記憶を取り出そうとしても、辛い記憶は脈絡無く突然、展開するので予測がつかないケースもあります。
前世療法でも同様の事を耳にします。
当方のNPOでは、ドイツ規定に基づき、
上記の理由で退行性催眠療法、前世療法には賛同はしておりません。

もし、何らかの理由で
過去の記憶を引き出す、つきつめ、明らかにする事を求められた場合、
過去を吐き出してしまいなさい、と言われた場合、
私はそれを拒否する権利を、
誰もが有していると思います。
どうぞ、イヤな場合はイヤと、拒否なさって。
心の中の過去をサルベージする必要はないから。
それは何より、怖い事だから。