紅梅が咲きました。

自宅の、猫の額とも言えない狭い庭に紅梅が咲きました。
15センチくらいの苗木を購入したのが長女が小学校入学の年。
昨年は花がつかずに心配しましたが、今年は沢山のツボミが付きました。

なぜ、花がつかないのが心配なのかと申しますと。
それは、同居している高齢の舅が、
「明世さん、実がならない木は要らないから。」
と、苅ってしまうからなのです。
紅梅は余り実はつかないですが、それでも花が咲けば
おじいちゃん、これから実がなるかもしれないから。
となんとか誤魔化せますから。

自宅は狭い敷地いっぱいに建てた二世帯で、
1階には高齢の舅、姑、知的障害の義兄が住み、2階には息子世帯5人が暮らすという、意外にも8人の大家族。
ほんの僅かな庭に舅は、
「実がなり食べられるもの」
を植えたい。
私は、
「魔除けになり、土地のエネルギーを整えるもの」
を植えたい。

舅に苅られたもの、
姫沙羅、沙羅、花林檎、花桃、稀少種のマゼンダピンクのマーガレット、アイビー、蔦、オールドイングリッシュローズ…
舅が植えたもの、
彼岸花、びわ、そてつ、月下美人、野菜類。

実は舅が植えた野菜以外はすべて、大凶木。
びわ、そてつ、フェニックス、しゅろ、柳は特に注意しなければなりません。
でも、生きている植物だから抜いたら可哀想。
そこで、対抗すべく吉木を私は植えるわけなのです。
ゆず、金柑、犬つげ、カクレミノ、梅、アイビー。
これらを植える方位を考え、バランスを取っています。

それでも、
明世さん、あれ抜いて茄子植えていいかい?
などの爆弾発言があるので、気が抜けず実は自宅は私にとっては戦場。
それでもなんとか、暮らしているのは吉木のバランスが良いからでは、と秘かに思っています。

健気に咲いてくれた紅梅は、戦友なのかもしれません。