悪女考。


レモン畑でつかまえて? by はちくん。

早いもので、今日から3月。
早いもので、今月、57歳になります。
アラカン、というそうです。クライアントさんに教えて頂きました。
あちこちに、加齢を感じる今日この頃です。

男性、女性ともに加齢を感じさせない方はそれなりに、おいでになりますが
やはり、男性は50才を契機に一気に老ける方が少なくない。
そして、60才で更に加速。
しかし、それからは緩やかな勾配を辿るように思います。
それに比較して、女性は本当に様々に思えます。
もちろん、エステでお手入れしっかり派と、放置派ではかなり、違うとも思いますが……

女性クライアントさんで、年齢を感じさせない
綺麗可愛い方がおいでになります。
背はすらりと高く、日本人離れした手足の長さ。
スレンダーな肢体でありながら、バストはグラマラス。
シングルマザーで、実業家でもある彼女は、
多分、稀代の悪女。

何しろ、彼氏さんが5人おいでになる。
しかも、その彼氏さん一人一人が、彼女に夢中。
それだけではなく、全員が
「入籍はしていないが、彼女は俺の妻」
だと真剣に考えていらっしゃる。
何故、そんな事になるのかというと、
一人一人に対しての詳細な「理由付け」は聞いていないけれど、
もう、分単位レベルで彼女は「各夫宅」を渡り歩きながら、それぞれの夫に家庭サービスをしているという、シルクドソレイユも真っ青の、アクロバティックな「各家庭への奉仕」を続けているからなんです。

例えば、朝6時に彼女は
「仕事終わりました、ただいま!」
と、Aさん宅に行く。
朝ごはんを作り、手早く洗濯をして掃除をして、
Aさんと3時間ほど過ごす。
その後、彼女は事務所で寝てきますね、とAさん宅を出てBさん宅へ。
Bさん宅では彼の仕事を手伝い、家事を済ませ晩御飯を用意して、それでは仕事に行ってきます、とCさん宅へ。
Cさん宅で昼食を作り、一緒に食べて晩御飯も作り、
しばらく一緒に過ごしてから仕事に行ってきます、とDさん宅へ。
Dさん宅で晩御飯を食べると夜の仕事へ、と出掛けてEさん宅へ。
彼女は夜はEさん宅で眠り、また朝早くAさん宅へ
「出勤」していく。
その合間にAさんから頼まれた投資案件をEさんに頼み、Bさんの買った不動産をCさんに転売して自分がブローカーとして入る、などなど
それぞれの男性の経済を牛耳りながら自分はファッションブランドを維持。

嘘のような実話。
各パパさんはやはり少しは、何か気付いているのではないかと思われますが、それでも
彼女が離れていくのがイヤだから、黙って自分だけの女性だ、と強く思っている様子。
しかも、全員。
男心はわからない。
しかしながらこの女性クライアントさん、
悪女を通り過ぎて、まさかの聖女?と思ってしまうような、あり得ない時間の継ぎ合わせ、
努力と気遣いの数々。

そして、彼女はこのように仰る。
「男性は努力すれば何人でも扱える。人だから。
でも、女は基本、疑心暗鬼で出来ているから、
人じゃあないのよ、女って。私もね。
だから、女同士は無理、お付き合いは出来ないわ。」

そういえば、アダムの肋骨からエヴァは作られたんだっけ。

稀代の悪女さん、きっと今日も各パパ宅を回っているのでしょう。
秀でる。とう事は尋常では成り得ない。
彼女を見ていると、そう思います。