シルバーシート。

今朝、通勤電車のシルバーシートに座っていたら、目の前に立った初老の男性に、
「おまえ!おまえは何でそんなとこに座ってんだよ。ふざけんな、立て!」
と言われていきなり腕を掴まれて、立ち上がらせられました。
男性は、金剛力士像みたいな顔をして、鼻息荒くしていましたが、私の首のコルセットにはた、と気付いて
「なんだおまえ、具合が悪いんか!」
また、掴んだ肘にもサポーターを着けているにも気付いて、
「なんだ、おまえ、座ってていい奴だったんだな。悪かった。」
と、頭を下げてきました。

私には脛椎症性脊髄症、という持病があります。
大抵の場合、肉体労働をしている50才以上の男性がかかる病気、だそうです。
脛椎のヘルニアが脊髄を圧迫し、脊髄が徐々に損傷していく病気で、治らないので悪化しないよう、交通機関を利用する際には首にコルセットを巻くんです。
痺れやマヒが起きるので大変転びやすい。
しかし、転ぶとそのショックで、脊髄がどんどん傷付いていく。だから転んではいけない、電車に飛び乗ってはいけない、階段では必ず手摺を使う、等の行動上での注意があります。
電車等で長く立っていると足が動かなくなるので、空いている時にはシルバーシートを使わせて頂いています。
肘は軟骨が関節にたまっていくので、サポーターで動きを支えています。

男性は悪かった悪かった、と言いながらいろいろ世間話をしてきて、シルバーシートに元気な奴、子どもが座っていたら許せねえんだよ、なあ、わかるだろ。
あんた、何処で降りるんだよ?危ねえから途中まで送ってやるよ。
と言われて言われて、断る為に途中下車しちゃいました。

私もシルバーシートに座るのはちょっと抵抗はあります。
でも、若者がスマホでゲームする為に走って座ったり、子どもがお菓子食べなから座ったりするのは、どんなもんだろう。と思います。
どうみても元気な子どもには注意します。
大抵はその親に睨まれますが。

見掛けは元気そうでも疲弊しつくしているお父さんたちや、本当に座りたい人が感謝で座れるモラルがもう少し、浸透すればと思っています。