拝啓
梅雨の候
紫陽花の花の紫が日ごとに深まる今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
自宅の庭の紫陽花の花が雨に濡れて輝いています。
雨にうたれ輝いている紫陽花を見て、オルコットの言葉
"逆境にこそ、輝く美しさがある"
を思い出し、勇気づけられる。
晴れの日☀️には、晴れに感謝して、活動し、雨の日☔️には、雨を感じ、雨を楽しむような生き方がしたいものです。
「晴耕雨読」…。
雨の多い今の時期は、読書を通じ視野を広げ、静かに自分を見つめるのには、よい機会です。
芥川龍之介の「蜘蛛の糸」
小学生の頃、必ずと言って良いほど読書感想文の題材にされるこのお話し。小学生の頃と今では受け取り方が随分と変わっている事に気づきます。
小学生の頃は、"答え"が欲しかった。
•どうして糸がいきなり切れたのか?
•なぜ?カンダタの手元から糸が切れたのか?
•糸が切れずに、地獄の罪人達が皆極楽に行ったらどうなってしまうのか?
•お釈迦様は、予めこれを予見できたのではないか?
•なぜ?そんなことには頓着致しませんでした。と最後に締めくくられているのか?
など、当時は、色々な教訓や疑問を考えさせられましたが、これが正しい"答え"というものは無かった。
歳を重ねて、今、思うのは、
そもそも人生には"答え" などない。あるのは、"ヒント"だけ。
"正解"や"不正解"で答えきれないのが人生なのかも?
「過去」を悔やんでも変わらない。
「未来」を憂いても分からない。
「過去」の選択があって、「今」がある。
「今」の選択が「未来」を決める。
今、与えられた環境の中で一生懸命に生き抜くことしか無いのでは、
カンダタは、地獄という環境にいる自分を受け入れて、再起を図るために、"勇気"と"忍耐"を学ぶしか無い。
"地獄にはあって、天国には無いもの? それは、「勇気」と「忍耐」です。 もし、この世界が「喜び」に満ち溢れていたなら、人は、「勇気」と「忍耐」を学ぶことは無いでしょう。" byヘレン・ケラー
あるがままの現実を受け入れて、今出来ることを、今出来る場所で、今一生懸命にやることが出来れば、それでベスト。
誰でも世界のオンリーワン。
日々是好日
「晴耕雨読」…。
ご一読くださりありがとうございました😊。
敬具