薫風

拝啓

薫風の候

若葉の香りの初夏の風が吹く頃となりました。

若葉が、活き活きと眩しく輝く季節です。

しかし、新型コロナウイルスにより世界中で尊い命が失われ、経済は逼迫し、巣篭もり生活が続いている今日この頃です。

息をすること、行動すること、コミュニケーションすること・・・。

自由であること、当たり前に過ごせることが如何に素晴らしく大切なことなのかを改めて感じます。

「命」が光り輝く今の季節に因み「命」について考えてみました。

「命」→  受け継がれていくもの 「生命」→生きている状態

「命」という文字に、先人達はどのような意味を込めたのでしょうか?

「命」とは「令」に「口」を添えたもの。

「令」は儀礼の際に用いる帽子を被り、跪いて神のお告げを待つ人の様子

「口」は神への祈りの言葉、祝詞を入れる器「サイ」を意味する。

「命」は祝詞を唱えて祈りを捧げる人に、神のお告げとして天から与えられたものという意味を持ちます。

占い的に「命」には4つあります。

「天命」「宿命」「使命」「運命」

1 「天命」とは、宇宙に存在している根源的「命」。

2「宿命」とは、祖先から繋がってきている、過去から現在までの命のまとまり。過去から現在まで繋がってきた問題を、どう決着させるかについて責任を持っている。

3「使命」とは、未来へ向けて果たすもの。現在から未来へ、どう生きるかという未来への責任と義務。自分の命、天から授かった才能を、この世の中の誰かの為に生かすこと。

「天命」は、その責任を果たした時に、天が与える「救い」のこと。

4「運命」とは、「宿命」と「使命」をどう運んでいるか?命の運び方、動かし方、それを「運命」という。

「天命」は「運命」によって引き出されます。

だから、自分が生まれたのは、どのような意味を持っているのか?

それを意識して生きるだけで「天命」はあなたの味方をしてくれるはずです。

 

私、鶴見先生に師事するも、まだ未熟な駆け出しのタロット占い師です。皆様にお会い出来る日を心待ちに致しております。

どうぞご自愛ください。

敬具